保育士は結婚指輪もつけられない?アクセサリー事情について
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保育士は、職業柄「怪我のもとになるから」「衛生的によくないから」と禁止されているアクセサリーが多いです。今回担当の私も長年保育士をしてきましたが、つけ爪や大ぶりのピアスなどをつけて保育にあたっている人は見たことがありません。しかし、結婚指輪の着用はピアスなどとは異なり、認められている保育園が多いです。今回は結婚指輪にスポットをあて、紹介していきます。
結婚指輪は認めている保育園が多い
「結婚指輪はつけてもいいの?ダメなの?」と迷っている人もいるでしょう。結論からいうと、保育園によります。とはいえ私の経験では、ほとんどの保育園でOKでした。結婚指輪をつけていない人もいましたが、それは「保育園が禁止している」のではなく、「指輪が傷つくのが嫌だから」といった本人の意思です。
ただ、結婚指輪のなかには、婚約指輪のように宝石がついているものや厚みがあるものもありますよね。「デザイン性が強い」結婚指輪の場合、つけない方が無難なケースがあります。子どもの怪我につながったり、指輪の形が変形したり、よくないイメージを抱かれることもあるからです。
外した方がいい保育士の結婚指輪とは?
「保育士」という職業上、あまりよく思われない指輪があるのは事実です。どのようなデザインのものか、いくつか紹介します。
凹凸のある結婚指輪
きれいなカーブの装飾のものや、凹凸になっているデザインの結婚指輪は外した方がいいかもしれません。なぜなら、荷物を運ぶ際に歪んでしまう可能性があるからです。
保育士は、ほとんどが女性の職場。そのため、自分たちで重たい荷物を運ばなければならない機会も多々あります。荷物を持った際、自分では気づかなくても、指輪の一部に偏った負荷がかかり歪んでしまう恐れがあります。大事な指輪が歪んでしまってはショックですよね。
宝石が散りばめられている結婚指輪
宝石が散りばめられている指輪も、ずっときれいな状態で保ちたいのであれば、外した方がいいです。保育士は指先を酷使します。園庭で遊ぶ以外にも、水仕事や雑務がありますし、今のご時世は手洗いや消毒の回数も非常に多いです。
「砂」をさわると、どうしても細かい傷はついてしまいます。せっかくの輝きが失われてしまってはもったいないです。宝石のついている場所が、指輪の内側か外側か、突出しているかにもよりますが、大事なものだからこそ、仕事につけない方がいい場合があります。
幅が広い結婚指輪
厚みがある、幅が広いデザインの結婚指輪は、保護者や園長からよく思われないケースがあります。幅があると、どうしても指輪が目立ってしまうので保護者から「子どもに当たったらどうするの」「衛生的によくないんじゃない」と心無い言葉が飛ぶケースも少なからずあります。
婚約指輪
婚約指輪は結婚指輪と違い、認められていない保育園が多いです。宝石部分が突起しており、子どへの怪我につながる危険性があるからです。子どもはときに、予想外の行動をします。
保育士の膝のうえで急に飛び跳ねたり、急にしゃがみ込んだり、顔を近づけて来たり。とっさに構えた拍子に宝石が子どもの目に入ってしまう可能性も否定できません。長い爪をNGにするのと同様、子どもへの怪我や事故を防ぐためにも、婚約指輪はプライベートでつけましょう。
保育園でつけてもOKな結婚指輪に共通するデザインとは
では、どのような結婚指輪なら、つけてもいいのでしょうか?
共通している特徴は、次のとおりです。
- シンプルなデザイン
- 幅が広すぎない
- ひねりや凹凸がなくフラットなデザイン
- 宝石がついていない
子どもへの安全性や衛生面を考慮すると、やはり「フラットでシンプルなデザイン」が1番なのかもしれませんね。
結婚指輪をつける際には傷がつく覚悟を!
結婚指輪をつける際は、指輪に傷がつく覚悟をしておきましょう。「傷がつくのが心配で仕方がない」人は、外していくのが無難です。保育士の仕事をしていると、傷はつきものです。「あっ!今傷ついたかもしれない!」と指輪のチェックばかりしていては、保育に集中できなくなってしまいます。他の保育士とのトラブルの引き金になってしまう可能性もあるので、「傷がついても仕方ない」と割り切るか、「プライベートに使用するか」、自分の性格に合わせて選択しましょう。
まとめ
婚約指輪やピアス、ネックレスなどの着用は認められていませんが、結婚指輪は「結婚の証」でもあり、着用を許可している保育園は多いです。しかし、保護者や園長からの印象を下げてしまうデザインがあるのもまた事実。凝ったデザインやファッション性の高い指輪の着用は、指輪だけでなく自分の心も傷つけられてしまうかもしれません。
結婚指輪は何度も買い替えるものではないので、パートナーと相談しながら、2人が歩み寄れる選択をするのが大事ではないでしょうか。
つけるにしても、つけないにしても、後悔のない選択ができますように。