ストレスに負けない!しなやかで強い心「レジリエンス」を育む

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ストレス社会と呼ばれる現代、保育園で過ごす子どもたちの日常の中にも大小さまざまなストレスが存在し、日々何かしらの困難が待ち受けています。そんな中で、困難にあってもネガティブな感情に負けることなく、ポジティブに乗り越えていくことを身に付けていくことは、子供たちの将来にとっても重要です。だからこそ、保育業界でも子どもの「レジリエンス(立ち直る力)」を育むことに、注目が集まっているそうです。

逆境に負けない立ち直る力「レジリエンス」とは

「レジリエンス」とは、困難に直面した時や逆境に陥った時、それに柔軟に対応し自ら立ち直る力のことを指します。そのためレジリエンスは、「立ち直る力」「逆境力」とも呼ばれています。

レジリエンスを形成する様々な要素

レジリエンス(立ち直る力)は、一つの力だけではなく、様々な要素が集まって形成された力です。例えば「自尊感情」「根気強さ」「柔軟性」「創造力」「忍耐力」「謙虚さ」「楽観性」「感情のコントロール」「思慮深さ」「好奇心」「誠実さ」などが要素として挙げられていて、それらがたがいに作用しあって形成されていくそうです。保育の現場では、これらの要素を育んでいけるよう、保育プログラムの組み立てなど環境の整備を行っていくことが求められます。

レジリエンスの柱「自尊感情」とは

レジリエンス(立ち直る力)を形成する要素の中でも、中心的な主柱となっているのが「自尊感情」だそうです。この自尊感情は、2つの種類の自尊感情で形成されています。

  • 基本的自尊感情…「自分は自分、このままでいい」といった、他者との比較ではなく、絶対的かつ無条件の根源的で永続性のある感情。
  • 社会的自尊感情…「自分は役に立つ、人より優れている」といった、他者との比較で得られる相対的・条件的・表面的で際限がない一過性の感情。

基本的自尊感情は自分の中に根付いている感情なので、周囲から影響を受けることはほとんどありません。それに対して社会的自尊感情は、日常生活の中で褒められたり評価されたりすることで高まり、逆に評価されなくなると低下してしまうものです。自尊感情が低いまま大人になってしまうと、周囲とのコミュニケーションを上手くとれない、人に頼ることができずトラブルを一人で抱え込んでしまう、などといった問題を起こしやすくなってしまうそうです。

子どものレジリエンスを育むポイント

レジリエンス(立ち直る力)を構成するほとんどの要素は、生まれつき持っているものではなく、親や周囲の大人たちとの関わり合いの中で育まれていくものです。では、子どものレジリエンスを育むために抑えておきたいポイントについて紹介していきましょう。

一緒に日常的な体験を共有する

レジリエンスを育む第一歩が、子どもと一緒に日常的な体験をし、その感情を共有していくこととされています。例えば一緒に絵本を読んだり、同じものを食べたり、散歩をしたり…。そんなごく普通の日常生活の中で、子どもが感じた感情を大人が否定することなく共有していくことが、「自分はこれでいいんだ」という子どもの基本的自尊感情の土台を作る材料となってくれるそうです。

小さな頑張りに目を向け評価してあげる

レジリエンスの柱である社会的自尊感情は、周囲から褒められ認められることで育まれると考えられています。そのため、子どもたちが出した成果に対して褒めてあげることは大切なことですが、大人がわかりやすい大きな成果にばかり目を向けてしまうと、かえって子どもたちは「結果を出せないとダメだ」と考えるようになり、逆に自尊感情を低下させてしまう可能性があるそうです。例えば、大きな跳び箱を飛べた子どもだけ褒めるのではなく、頑張ってチャレンジして小さくてもその子のベストが飛べた、といった小さな頑張りにも目を向け、子どもたちが「がんばった」という経験を積み重ねていけるようにしましょう。

「言葉」でなく「見る」ことで伝える

子どもは何かに取り組んでいる時、顔を上げてチラッと親や保育士を見ることがあります。それは、これでいいのか不安に思って、自分を肯定してくれる「大人の目」を欲しているためです。言葉をかけてあげるのも大切ですが、何も言わなくても大人がしっかりと見つめることだけで、子どもは「大丈夫だよ」という大人からのメッセージを受け取り、自信を持って前向きに取り組んでいくことができます。これもまた、子どものレジリエンスを育む上で重要なポイントです。

ストレスに負けない土台を作る

これから大きくなって、学校や社会に出ていく子供たちにとって、保育園に通う乳幼児期にレジリエンスをしっかりと育んでおくことはとても大切です。ストレスや逆境に対抗できるしなやかな柔軟性や、転んでも自分で立ち直れる強さを子どもたちに持ってもらうために、保育士としてその土台作りをしっかりとしてあげましょう。

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