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保育士が知っておきたい「乳幼児の誤飲対策」を紹介します。誤飲の可能性がある年齢の子どもを預かる場合は、下記の点に注意して保育を実施しましょう。
保育の現場で起こるトラブルで多いのは、食べ物・おもちゃ・アクセサリー・電池の誤飲です。消費者庁の平成29年度の公表によると、食べ物による窒息が28.7%・おもちゃやアクセサリーの誤飲事故が28.0%起こっています(調査数179人で有効回答率87.7%)。
多くの保育士さんが誤飲のヒヤリハットを経験したことがあるはずなので、他人事は捉えずに自分事として対策を入念に行う必要があります。
参照元:消費者庁「平成29年度 子どもの事故防止調査」(https://www.caa.go.jp/future/project/project_006/pdf/future_cms201_200617_01.pdf)
誤飲事故が増えるのは、生後6カ月頃からとなります。6~11カ月頃は何でも口に入れるため、電池やアクセサリーなど、小さな物を誤飲する可能性が高まります。1~2歳頃になると、食べられるものが増えてくるため、食べ物による誤飲が発生しやすくなるので注意が必要です。特に、驚いた拍子に誤飲したり、話そうとした瞬間に誤嚥したりと、想定外のことで窒息してしまう危険性があります。
さらに、3~5歳になると、何にでも関心を持つ年齢になるので、洗剤・薬品を誤飲する恐れが出てきます。絵の具や粘土を口にする子どもも出てくるため、注意深く見守る必要があります。保育士の話すことが伝わる年齢になっても、理解しているとは限らないので、危険なものは手が届かない位置に置くようにしてください。
子ども達の誤飲を防ぐ方法を紹介します。誤飲対策をしていない場合は、早急に対策を実施しましょう。
乳幼児の手が届くところに、小さな物・洗剤・薬品・絵の具などは置かないようにしましょう。使い終わった後も直ぐに片付ける癖をつけて、園児が興味を持たない状況をつくります。
園児は意外と保育士の動きをよく見ているので、手が届かないところにおいても、近くに脚立や踏み台があれば無理をしてでも取ろうとします。誤飲のリスクがあるだけでなく、ケガをする原因となるので、脚立や踏み台も必ず一緒に片付けるようにしてください。
保育士から死角になる場所など、危ない場所は早急になくす努力をしましょう。危険な場所を残しておくと、いつ事故が起きるかわかりません。危ないと気付いた時点で改善することで、事故を未然に防ぐことができます。
後で報告しよう、今度手が空いた時に改善しよう、と先延ばしにしていると事故が発生する危険性が高まります。気づいた時点で対策をすることを徹底すれば、園児にとっても保育士にとっても安全な環境をつくれるでしょう。
室内が散らかっていると、当然ながら誤飲事故が起こるリスクが上がります。片付けたそばから散らかるのは仕方ないとしても、定期的に片付ける習慣だけは付けておきたいところです。クリーンタイムを導入して、こまめに床に物を置かない状態をつくると、異常事態にいち早く気づけるようになります。
子どもの発達に合っていない遊具を導入すると、誤飲事故が起こる恐れがあります。乳幼児が誤飲するサイズではないか、部品が取れやすくなっていないか、入念に確認しましょう。ネジやボルトといった小さな部品が付いている遊具は、定期的にチェックしておかないと、遊ぶうちに部品が外れて誤飲する可能性があるので危険です。
室内保育をするうえで危険な場所がないかどうかは、専門家に確かめてもらうと安心できます。保護者に対しても、安全対策を行っているとアピールできる材料になるので、多少お金をかけてでも依頼する価値があるでしょう。また、専門家に依頼すると、保育で気をつけるべき点も見えてくるため、安全対策への意識改革にも繋がります。
万が一、子どもが誤飲してしまった時は、すぐに応急処置を行いましょう。まずは、呼吸をしているかどうかを確認し、口腔内に異物が詰まっているかチェックします。窒息状態のときは、下記の方法を実施してみてください。
1歳未満の子には背部叩打法・胸部突き上げ法を試みてください。背部叩打法は、片手で乳児のあごを持ち、頭側が下向きになるようにうつぶせ状態で腕にのせます。もう片方の手首に近い部分で、背中を強く叩き異物を吐かせましょう。胸部突き上げ法は、片腕に乳児をあおむけにのせて、頭側を下げた状態で指2本を使い胸骨の下半分を圧迫します。
1歳以上の子どもが窒息した場合も、背部叩打法・胸部突き上げ法を行いますが、胸部突き上げ法の仕方が異なります。乳児は逆さまにして指2本で胸骨を圧迫しますが、幼児の場合はウエスト付近に手を回して、握りこぶしでへその上方を圧迫します。
園児の窒息に気づいたら、一人は園児に応急処置を行い、もう一人は直ぐに救急車を呼びましょう。応急処置を行ってから救急車を呼ぶと、吐き出せなかった場合に危険な状態に陥ります。時間が経つほど大きな障害が残るリスクが高まります。自己判断せずに、救急車を呼んで対応してください。
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