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保育士さんが知っておきたい、早期教育のメリットとデメリットを紹介します。早期教育を取り入れる保育園も増えているので、メリットとデメリットを踏まえたうえで、子どもに合った方法を実践しましょう。
早期教育とは、就学前の子どもに対して行われる教育のことです。日本語の文字の読み書き・外国語・音楽・絵画・スポーツ・計算などの教育を、早い段階から進めていく教育方法となります。乳幼児期から子ども達の可能性を広げたいと、音感を養う教育や、英語の授業を取り入れる保育園は増えています。
早期教育のメリットを紹介します。早期教育のメリットを知っておくと、実践する際に役立てられるでしょう。
早期教育のメリットは、子どもに多くの刺激を与えられる点にあります。乳幼児期は外部からの刺激と、経験の積み重ねで脳が成長していきます。できるかどうかではなく、経験させること自体が大切な取り組みだといえるでしょう。
乳幼児期の刺激や経験により、2~3歳頃には大脳が生まれたときの3倍近くまで成長するといわれています。乳幼児期の早期教育によって、大脳が成長する機会を増やしてあげることができます。
早期教育を実施すると、保護者と子どもが共同作業をする時間が飛躍的に増えます。勉強やスポーツを教えるのに時間がかかるので、必然的に子どもは親と一緒に過ごす時間が長くなります。
乳幼児期の成長に大切なのは、心を育てることです。早期教育を通して親子の時間を増やし、安心感や満足感を与えると、子どもの能力を伸ばすのに役立ちます。
早期教育を行うと、子ども達は色々なことを経験する機会が増えます。楽しかった、面白かった、悔しかったなど、早期教育を通して様々な感情を知ることができます。
様々な感情を早い段階から育むと、色々なものに関心を持つようになるでしょう。子どもの可能性を広げるために、早期教育で興味を持つ対象を増やすことは大切です。
早期教育を行うデメリットを解説します。早期教育は良い面ばかりではなく、実施する際に気をつけないと発育を妨げてしまう恐れがあります。下記のデメリットに注意して実施するようにしてくださいね。
子どもに刺激を与えるのは良い影響をもたらしますが、詰め込み過ぎるのはよくありません。というのも、乳幼児期に高度教育を受けたことが原因で苦手意識が芽生え、将来的に学力や筋力が低下してしまうケースが少なからずあるためです。
子どもが楽しめる程度に浅く広く早期教育を行い、苦手意識が芽生えないように気をつけましょう。また、子どもが伸びる刺激と、伸びない刺激の2通りがあるので、合っているかどうかの見極めは大切です。合わないものを続けて苦手意識を持ってしまうよりは、合うものを続けさせて興味や関心を引き出す方が良いでしょう。
早期教育で気を付けなければならないのは、保護者が必要以上にのめり込んでしまう点です。結果を求めるようになってしまい、子どもに無理に高度な教育を押し付けてしまう恐れがあります。
早期教育はあくまでも子どもの可能性を広げるためのもので、出来たかどうかの結果は大して重要ではありません。結果を重視しないような環境をつくらないと、保護者が子どもを競い合わせるケースが出てきます。導入する際は、教育の過程を大切にできる環境を用意しましょう。
早期教育に結果を求め、出来た子・出来なかった子とレッテルを貼ると、子どもの心のバランスを崩す要因となります。仮に、高度教育を難なくこなす出来た子だったとしても、ある段階を境にできなくなってしまう可能性はゼロではありません。これまで必要以上に出来た子だと褒め続けて結果、子どもに不要な挫折を味わわせてしまうことにもなりかねません。
反対に、乳幼児期の早期教育で出来ない子だとレッテルを貼られてしまったケースでは、子どもは自信ややる気を喪失してしまいます。周囲の顔色をうかがうようになり、子どもの可能性を狭めてしまう原因になるでしょう。
早期教育では、結果を求めないように注意しましょう。特に、保護者に対しての説明は大事で、早期教育で出来なかったことを伝えるのは、保護者を追い詰める要因となるので注意が必要です。子ども達にたくさん経験をさせて、可能性を広げることに重点をおきましょう。ぜひ、子ども達に苦手意識を与えないように、楽しく早期教育を実施してくださいね。
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