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乳幼児に関わっていると必ずと言ってよいほど出会うのが、「イヤイヤ期」です。ついこの間まで素直だった子供が、突然何をしても「嫌!」「やらない!」と反抗的になる「ちびっこ怪獣」に変身!これに悩んでいる保育士の方も少なくないはずです。では、そんなイヤイヤ期の子供には、どう対応していったらよいのでしょうか。

「イヤイヤ期」とは、1歳~2歳くらいの子供が、自分の言い分を通そうとする、言われたことを拒否するなど、否定的な態度をとりがちになる時期のことを指します。この頃の子供は、自分でできることが増えてくることからなんでも1人でやりたがる、いわゆる「自我」が発達したことで自己主張が強くなってきます。大人にとっては厄介ではありますが、子供の成長過程ということでは、ごく正常で欠かせない時期なのです。
まだ1人でできない事でも「自分でやるの!」と主張したり、手伝おうとすると「ダメ!」と拒否をする、こうした子供の行動は、大人にとっては困った行動に映ってしまいがちです。けれども、実はこうした「自分でやりたい!」という欲求や自己主張は、子供が自立していくうえでとても大切な感情であり、成長する上で欠かせないものなのです。自分でやりたいという欲求があるからこそ、着替えや食事などが1人でもできるようになるわけですし、強い自己主張も、保育士や両親といった大人とのコミュニケーションの取り方や、感情のコントロール方法、自分の欲求を満たすことと「やらなきゃいけない事」の折り合いのつけ方を学んでいく大事な過程なのです。
子供の「イヤイヤ期」は、一般的に3歳ぐらいで収まるといわれています。しかし、ここで安心してはいけません。「イヤイヤ期」が収まった後に来るのが、3歳からの「反抗期」です。1~2歳の時よりも成長していますから、自己主張の仕方も「○○だから嫌」とか「○○じゃないとダメ」など、よりこだわりが強い内容になるため、保育士や保護者の中にはより手強い、と感じる人も少なくないそうです。ただ、3歳児の「反抗期」を対応する時には、「イヤイヤ期」での対応が大いに役立ちますので、まずは「イヤイヤ期」の子供の対応法をしっかりと身に付けるようにしましょう。
子供が「イヤ!」と自己主張するシチュエーションは、お着替えやトイレ、食事、お昼寝など様々です。ですが、どんな場面であれ「イヤイヤ期」の子供の対応をする場合、基本となるのが子供の気持ちを落ち着かせることにあるそうです。
子供が強い自己主張をすると、ついイライラしてしまうこともあるでしょう。けれど、保育士として子供たちに対応する時、イライラした気持ちで接するのはNGです。とりあえずイラっとしてしまった心を落ち着かせ、「子供が楽しく活動するためにはどうするべきか」に集中して、落ち着いた態度で対応するように心がけましょう。
1歳~2歳の「イヤイヤ期」の子供は、まだ自分の気持ちを上手く言葉で表現できません。そこで保育士が「○○が嫌なのね。」「自分で○○したいのね。」というように、子供の欲求を言葉にして共感を示してあげると、子供に「分かってくれた」という安心感を持たせることができ、気持ちを少し落ち着かせることに繋がります。
自己主張している子供に対し、「イヤって言わないの!○○しなさい!」というように、命令口調で諭そうとするのは逆効果です。「これが終わったら、○○して遊ぼう」とか「1人で頑張って偉かったね!すごいね!」など、子供が楽しいと思えるご褒美を用意した声掛けや、子供の自尊心をくすぐるような誉め言葉をかけてあげるのがベストです。そうした楽しい声掛けや誉め言葉をいっぱいかけてあげることで、子供のやる気と達成感を引き出していきましょう。
保育中は1人の子供に関わりっきりになれないこともあります。そんな時は、子供の気持ちが否定的にならないように、あらかじめ好きなおもちゃを用意しておくなどの先手を打ったり、または「イヤ!」が始まったらそこから気を反らすような声掛けなどを行っていくのが効果的です。
「イヤイヤ期」を乗り越えるには、子供から「信頼」を得ているかどうかが重要なポイントになります。日頃からたくさん子供とコミュニケーションやスキンシップを取って、しっかりとした信頼関係が築けていけば、子供が頑張れない気持ちになった時「先生と一緒ならやれるかも」という気持ちになってくれることでしょう。
子供の気持ちが不安定になる要因は、「イヤイヤ期」だけではありません。体調不良などの身体的な理由や、生活環境の変化が原因となっている可能性もありますので、いつもと様子が違うと感じたら、保護者の方に何か変わったことはなかったかなど、相談してみるのも良いでしょう。
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