保育士はブランクがあっても需要がある？

ここでは、ブランクがある保育士の需要について詳しく解説しています。また、ブランクがある保育士が活用したい支援やサービスも紹介しているので、復職を目指している人は利用を検討してみましょう。

保育士はブランクがあっても需要がある！

保育業界は人手不足が深刻な問題となっているので、保育士はブランクがあっても需要があります。実際に、保育業界から離れている潜在保育士に復職してもらおうと、各自治体が様々な取り組みを行っています。ブランク歓迎の求人が多く掲載されている求人サイトや、転職エージェント（紹介会社）に相談するという手もあるので、ぜひ自分に合う方法で復職を目指してみてくださいね。

ブランクのある保育士に対する支援を行っている自治体の事例

ブランクがあって、保育士として復職できるか不安に感じている人は、自治体が行っている支援を活用するのも一つの方法です。ここでは、自治体がブランクのある保育士へ行っている支援の事例と、支援を行っている自治体の一覧を紹介しています。

ブランクのある保育士と保育園の橋渡しをしている鹿児島市

ブランクのある潜在保育士の支援に力を入れている鹿児島市では、2016年から市保育士・保育所支援センターを設置しています。コーディネーターが復職を考えている人の希望を聞きとりし、ニーズに合った保育所とコンタクトを取ってくれるというものです。取り組みのかいあり、2019年度までに約370人の保育士が復職を果たしています。

参照元：朝日新聞（https://www.asahi.com/articles/ASNCT6RY0NCRTLTB001.html）

職場体験を実施して保育士のブランクに対応している鳥取市

鳥取市では2016年から県保育士・保育所センターを運営しており、現場に復職を考えている保育士に対応するための研修・相談を行っています。最低2日間の職場体験を実施していて、ブランクのある保育士が復職できるように支援に力を入れています。鳥取市では他にも国が定めた配置基準よりも手厚くする制度を打ち出すなど、保育士が働きやすい環境の整備に取り組んでいるのが特徴的です。

参照元：朝日新聞（https://www.asahi.com/articles/ASM3V44FBM3VPUUB003.html）

支援を行っている自治体一覧

鹿児島市のような取り組みを行っている自治体は他にもたくさんあります。下記の自治体では、保育士と保育所の橋渡しを行っているのでぜひ相談してみてくださいね。

札幌市（北海道）・青森県・岩手県・宮城県・山形県・福島県・秋田市（秋田県）・茨城県・栃木県・前橋市（群馬県）・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・新潟県・長野県・富山県・岐阜県・静岡県・愛知県・三重県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県・鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県・高知県・福岡市・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島市・沖縄県

※自治体から委託を受けた職業紹介所も含んでいます。2021年9月時点の情報です。内容が変更したり、上記以外の自治体も行っていたりする可能性があるので、事前にご確認をお願いします。

保育士専門の求人サイトで復職を目指す

保育士専門の求人サイトには、ブランク歓迎の求人情報がたくさん掲載されています。数多くの求人情報の中から、自分に合った保育所に応募できます。条件を吟味して選びたいと考えている人は、保育士専門の求人サイトを使うと良いでしょう。

ただ、なかには受け続ける自信がなかったり、どれを受けて良いかが皆目見当がつかなかったりと、自分に向いている保育所が見つからないと悩む人もいます。職場探しに難航している場合は、他の方法も組み合わせて復職を目指すことをおすすめします。

転職エージェント（紹介会社）を利用してみよう

保育士として働いた経験がある人は、転職エージェント（紹介会社）を利用すると仕事探しが上手くいく可能性があります。というのも、転職エージェント（紹介会社）には、経験者を紹介して欲しいと依頼している保育所も登録しています。経験者しか教えてもらえない情報もたくさんあるので、仕事探しが難航している人は転職エージェント（紹介会社）を頼るのも一つの方法です。

ブランクがあってもリカバリーできる

保育士としてブランクがあっても、逆に現場を離れていた間の経験が強みになる場合があります。子育てや介護の経験、異業種に転職した経験で培った知識や技術をアピールすれば、プラスに受け取られるでしょう。特に、保育業界では、子育て経験がある人の方が保護者からの受けが良いため、重用される傾向にあります。

また、伝え方次第で、介護で培った対応力や、異業種で培った処理能力やコミュニケーション能力も評価してもらえます。仮に不採用が続いたとしても、ブランクが原因とは限りません。面接対策を強化して、ブランクを強みに変えられるようにしましょう。

色々な手法を試してみて復職を目指そう！

一度現役から退いても、子育てや介護を終えたタイミングで復職したいと考える保育士は多いものです。長期間のブランクがある保育士さんも安心してください。支援やサービスを組み合せて、面接対策を強化していけば復職を目指せるでしょう。面接や履歴書対策は、自治体の支援サービス・求人サイト・転職エージェント（紹介会社）などで行っています。悩んでいる人は、これからのサービスを活用して保育士として復職してみませんか。