保育士の転職にベストなタイミングとは

保育士の転職とタイミング

今の職場から転職しようと考えた時、実際に行動を起こすにはベストなタイミングというものが存在するそうです。「転職にタイミング？」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、意外とこのタイミングを外してしまうと、転職がなかなかスムーズにいかない、という傾向があるようなのです。では、保育士の転職にとってベストなタイミングとは、どのようなものになるのでしょうか？

保育士の転職に良いタイミング

保育士の転職は4月がベスト

幼稚園や保育園は、4月から翌年の3月までが1年のサイクルとなっています。そのため4月は、新年度に合わせて新しい保育施設が設立されたり、園児の受け入れが増える、退職者が出るなどで求人が増えるタイミングでもあるのです。求人が多くなるということは転職先の選択肢が増えるということですから、より自分が納得できる場所への転職が叶いやすいといえます。また、新年度からのスタートになりますから、新しい環境でも比較的馴染みやすいともいえるでしょう。そのような理由から、保育士の転職は4月がベストタイミングとされているのです。じゃあ、4月以外の転職はうまくいかないの？と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。ただ1年を通してみた時に、求人数や担当していた子供たちへの影響などを考えると、年度替わりである4月がベストというだけで、絶対にその時期でなければだめということはありません。

4月以外では夏休みの季節が狙い目

4月の次に求人が増えるのが、夏休みである8月と言われています。これは、子供が夏休みになるタイミングで転勤による引越しが増え、それに伴い保育士の仕事を辞める人が増えるためとされています。4月のタイミングほど選択肢が増えるというわけではありませんが、この時期も転職にはおススメのタイミングではあるようです。

転職活動を始めるタイミングは？

転職活動を始めるなら、転職したい時期から逆算して半年から3か月前にスタートさせるのが一般的とされています。ですので、4月の転職を目指すのであれば、それに向けて9月または10月ごろから準備を始めていくと良いでしょう。最初は情報収集などから始めて、徐々に活動を本格化していくのが流れとして望ましいようです。ただ、こうしたものには明確な決まりはありませんから、もっとしっかり転職先の選択に取り組みたい、という場合は、もっと早くから準備を開始して転職活動に時間をかける、というのも良いでしょう。

保育士の退職に良いタイミング

半年から3か月前には退職の意思を伝える

転職をする際の難関の一つに挙げられるのが、現在勤めている園に退職の意思を伝えることではないでしょうか。ですがこれは、転職のためには避けて通ることができないものです。転職の意志が固まったら、退職希望日の約半年から3か月前を目安として、お勤めの園の上司にその旨を伝えましょう。例えば4月に転職をする場合ですと、退職日は3月末になりますから、遅くともその3か月前にあたる前年の12月には退職の意志を伝えることが大切です。園の方も欠員分の求人を出さなければなりませんので、できるだけ早めに伝えることが望ましいでしょう。また園によっては、年末までに来年度のクラスや担任編成などについての会議が始まることもあるため、できればそれよりも前に伝えるようにするのがベストといえます。

退職の意志は直接伝える

現在の職場に退職の意志を申し出る場合は、なるべく上司に直接伝えるようにするのがベストです。伝える場合は事前にメールなどで、相談したいことがあるということで、上司にきちんと時間をとってもらい、お話をするようにしましょう。その時に退職理由など色々と尋ねられるかもしれませんが、円満退職のためにもできるだけ誠実に応対し、「スキルアップ」などポジティブな理由であることを伝えることが大事です。もしも上司がそうした時間を確保できないなど、何らかの理由で直接伝える機会が得られない場合は、電話やメールなどで退職の意志を伝えることも選択肢の一つです。ですがその場合は、退職理由や時期などを明確にして、できるだけ誠実な対応となるように心がけましょう。

固執する必要はないけど、やっぱりタイミングは大事

希望に沿った転職を成功させるためには、やはり退職や就職のタイミングというのが大切になる、というのがお分かりいただけたかと思います。もちろんこうしたタイミングに固執して、「絶対こうでなければダメ！」というわけではありません。ですがこうしたタイミングを参考にして転職活動を進めていくことで、スムーズに転職をすることが望めるのは間違いないかと思います。これまでの職場から心機一転、新しい職場でより自分のスキルを高めていくためには、良いスタートを切ることが大切です。そのためにも、希望に沿った就職先に出会ったり、現在の職場から円満な退職ができるよう、転職活動はできるだけ余裕を持って計画的に進めていくようにするのがベストとなるでしょう。