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発達障害を持つ子供は、全国の小・中学生全体で6.5%に上るという統計上のデータが出ています。こうしたデータから見て、未就学児である保育園や幼稚園に通う児童たちにも、一定数の割合で発達障害を持つ子供がいると指摘されています。そのため、保育士として働いていく中で、発達障害の子供をお世話する可能性は全くないわけではありません。いざ、そうした子供と関わることになった時、保育士としてどんな接し方をしていけばよいのでしょうか。

発達障害の子供は、人とコミュニケーションをとることが苦手で、周囲から理解されずらく、その苛立ちから他者に対して攻撃的になってしまうことも少なくありません。また、発達障害は3歳くらいまでわからないことが多く、保護者の方も気づいていない場合も多くあります。ですので子供の発達障害を疑っても、それを保護者にどう伝えるかでトラブルになる可能性も…。このように、他の子に比べてどうしても気づかいや対応の難しさがついてくるため、精神的にも肉体的にも疲労がたまり、気を病んでしまう保育士が増えてきているそうです。そうしたことにできるだけならないようにするためには、まず保育士自身が「発達障害を持つ子供への適切な接し方」を知っておくことが大切になるでしょう。
「発達障害」とは、先天的な脳の特性です。その発症原因は不明ですが、胎児の時に通常とは異なる成長過程をたどってしまったため起こるとされています。「発達障害」は病気ではなく脳の特性なので、治療で完治するようなものではありません。また目に見える障害ではないため、生まれてすぐに診断が下りることはほぼなく、一般的には3歳ごろから診断が可能とされていますが、大人になってから「発達障害」であったと発覚するケースも稀ではないそうです。
コミュニケーションと社会性に障害があり、強いこだわりや繰り返し行動などが見られることが特徴です。行動のレパートリーには「身体や頭を揺する」「両手をバタバタさせる」「手を叩く・指をはじく」などがあり、こうした特徴が子供の広汎性発達障害に気付くきっかけにもなります。
集中力がなくじっとしていられない、考えずに行動してしまうなど、年齢や発達にそぐわない社会的な活動や学業に支障をきたすような行動の症状が見られることが特徴です。注意欠陥多動性障害の特徴は集団生活の中で顕著となりやすいので、保育園や幼稚園で気付かれ、4歳以降という早期に診断がされる場合もあります。
「読む」「書く」「聞く」「話す」「計算する」「推論する」といった学習に関する能力の中で、特定のものに著しい欠陥が生じるのが特徴です。知的発達の遅れはなく、それだけに「頑張るけどできない」ことに本人が一番苦しんでしまうのも、学習障害の特徴となっています。
上記でご紹介した通り、一言で発達障害といっても、現れる特徴は人それぞれです。それゆえに対応が難しいのですが、保育園の段階でいち早く社会に適応できる訓練を行えれば、発達障害を持ちながらでも社会で活躍することが可能になります。それには、保育園全体でその子の状態を共有し、接していくことが必要です。それでは、実際に保育園で起こりがちな発達障害の子供たちの行動から、接し方の具体例を見ていきましょう。
発達障害の子供には、味覚が過敏・刺激に弱い・においや温度に敏感・食べ物の形や色にこだわりがある、といった特性を持つ子が多くいます。なかなか思うように食べてくれなくても無理に時間内に食べさせようとせず、食事は楽しいものと感じさせるように導いていきましょう。
・食材別や色別に分けるなどし、食べやすくする
・子供の食べきれる量を出す
・「残してもいいよ」など無理強いしない声掛けをし、少しでも食べられたら褒めるなどして食事を楽しいものと感じてもらう
コミュニケーションをとるのが苦手ですので、お友達と遊ばず一人で遊ぶことが多いのも発達障害の特性です。ただ理由はいくつかあり、「お友達の輪へ入る方法がわからない」「お友達との遊びに関心がない」「遊びのルールがわからない」といったことが挙げられています。
・「入れて」「遊ぼう」など遊びの入り方を保育士がやって見せることで、入り方を教えてあげる
・無関心な子には、まず保育士との一対一の遊びから始めて、人と遊ぶ楽しさなどを徐々に理解してもらえるように接していく
・遊びをコーナーごとに分ける、子供の発達に合ったルールに変えるなどして、理解が難しい子にもわかりやすく一緒に遊べるように、保育士が仲介役となってあげる
保育の現場で発達障害の子供のお世話は大変というイメージがありますが、本当に大変なのはその子の保護者であり、何よりその子供自身なのです。発達障害をその子の特性と受け止め、一人一人に寄り添った対応をしていくことで、その子や保護者にとってより良い方向へ進んでいけるよう、サポートしていきましょう。
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