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保育士のキャリアアップ研修とは?制度についてわかりやすく解説

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保育士のキャリアアップ研修は、昇進や処遇改善がしやすくなる目的で設けられた制度です。しかし実際どの部分に反映されているのか、よくわからない人も多いのではないでしょうか。今回はキャリアアップ制度についての解説と、給与に反映しているかなどの実態も紹介します。
キャリアアップ研修のイメージ

キャリアアップ研修とは?

キャリアアップ研修とは、保育士の待遇向上と専門性強化を目的として設けられた処遇改善制度です。保育士の経験年数などの要件を満たしたうえで研修を受講。修了して役職に就くと給与に手当てが上乗せされます。給与アップにつなげることで、保育士不足の改善や保育士離れを止める狙いがあります。処遇改善加算には「処遇改善加算Ⅰ」「処遇改善Ⅱ」の2つの種類があります。このうち「キャリアアップ研修」は処遇改善Ⅱに該当します。

役職の増加でキャリアが積みやすくなった

今までの一般的な保育士のキャリアは、クラス担任保育士・主任保育士・園長のみでしたが、2017年に役職が追加。新たに「職務分野別リーダー」「専任リーダー」「副主任保育士」の3つの役職が設けられ、キャリアを積み上げやすくなりました。1度研修を修了すると、退職しても無効にならないとされています。給与が上がる可能性が増えたといえますね。

どの園もキャリアアップ研修を受けている?

キャリアアップ研修を受けて新しい役職に就いたら給与がアップする、という魅力的ともとれる制度ですが、実際のところ、あまり受講されていません。理由はさまざまですが、多いのが「休みが取れない」です。キャリアアップ研修は平日に行われることも多く、研修に行こうと思ったら休みを取らなければなりません。 加えて研修は、1分野につき15時間以上の受講時間を要します。15時間となると、少なくとも2日は休みが必要ですね。ただでさえ休みにくい保育士業。「無理!」と感じても不思議ではありません。多くの保育士は休むことができないため、キャリアアップ研修を受けに行くこと自体が困難なのです。中にはキャリアアップ研修を認めていない保育園もあります。保育士がキャリアアップ研修を受けやすくするためには、もっと環境を整える必要があるでしょう。

キャリアアップ研修の内容

保育士のキャリアアップ研修は、8つの分野にわかれています。1つの分野に対して受講時間は15時間~60時間。2~3日または、それ以上の日数をかけて受講します。それぞれの分野は以下の通りです。
  • 乳児保育
  • 幼児保育
  • 障害児保育
  • 食育・アレルギー対応
  • 保険衛生・安全対策
  • 保護者支援・子育て支援
  • マネジメント研修
  • 保育実践研修
興味がある分野や知識を深めたい分野がある人もいるのではないでしょうか。しかし「2~3日休むと他のクラス担任に迷惑がかかるし…」悩みますよね。

処遇改善の実態

処遇改善手当は、基本給とは別枠で設けられています。キャリアアップ研修を修了すると「処遇改善Ⅱ」の手当てが上乗せされますが、受講していない保育士も「処遇改善Ⅰ」は上乗せされているのが本来あるべき姿です。正規職員も、パート職員も関係なく受け取れます。どうですか?反映されていますか?「全然上がっていない」「変わらないけど…」と感じる人も多いのではないでしょうか。「処遇改善が保育士の給与に反映されていない」これが実態です。ではなぜ、給与に反映されないていないのでしょうか。理由を2つ紹介します。

園が手続きを行っていない

処遇改善をもらうには、園が国に申請手続きを行わなければなりません。つまり手続きを行っていない園の場合は、そもそも支給されていないのです。すべての園で処遇改善が支給されているわけではないことを覚えておきましょう。

処遇改善(補助金)の分配方法は各園に任されている

処遇改善(補助金)は、国から支給された分を園側がまとめて受け取り、保育士へ分配します。分配方法は各園の園長に任されているのが現状。たとえば毎月、給与と同時に支給する方法や年末調整時にまとめて支給する方法、ボーナス時に支給する方法などさまざまありますが、すべて園長にゆだねられているのです。そのため良心的な保育園であれば、全額保育士の給与上乗せに充て待遇向上を図ってもらえますが、利益優先する園も少なくありません。処遇改善手当を施設設備の費用に充てるほか、家族経営の保育園では、経営者側のポケットマネーに…なんてことも。保育士不足の解消を目指すなら、分配方法の見直しが必要ですよね。

まとめ

キャリアアップ研修を受講することで得られるメリットは2つ。給与アップが見込めることと専門知識を深められることです。一方デメリットには、人数制限があり全員が受講できるわけではないことと、受講できる時間がないことが挙げられます。また受講したからといって必ず給与アップできるわけではありません。保育士不足改善のために設けられた取り組みを活かすためにも、多くの保育士がキャリアアップ研修を受けられる環境を整えることや、処遇改善手当をしっかりと保育士に反映させる園の体制が大切なのではないでしょうか。

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