保育士から園長になるには?必要な条件と仕事内容
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「キャリアアップして園長を目指したいな」「園長になって職員がもっと働きやすくなるようにしたい」「園長になるには、どうしたらいい?」
日々保育士として働きつつ、いつかは保育園の園長になりたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
今回は、保育士から園長になるために必要な条件や仕事内容について紹介します。
園長の仕事内容
現場の保育士からみると「園長ってなんの仕事をしているんだろう」と疑問に思うかもしれませんが、園長の仕事内容も多岐に渡ります。
- 給与や経費などの資金管理・経営
- 給食の衛生管理や施設の安全管理
- 保育士や調理師、看護師などの募集・面接・採用
- 保育士の指導
- 書類の最終チェック
- 保護者会の出席
- 他園や外部とのやりとり
園長は「園長先生」でもあり「経営者」でもあります。園児・保護者や職員が安心できる環境づくりや資金管理を行い、園を運営していかなければなりません。
保育士から園長になる条件とは?
保育園の園長になる方法は2通りあります。「公立保育園の園長」か「私立保育園の園長」かです。公立か私立かによって道のりが異なります。
公立保育園の場合
公立保育園の園長になる条件は、以下の通りです。
- 地方公務員の保育士であること
- 経験年数の目安は10~15年以上
「地方公務員の保育士」とは、保育士資格のほか地方公務員試験にも合格し、公立の保育園で正規職員として勤務している人を指します。
公立の保育士として10年以上の経験を積み、自治体の昇格試験で承認を受けると園長へと昇進できます。
私立保育園の場合
私立保育園の園長になる条件は、園によって異なります。なぜなら、各園の園長によって基準が決められているからです。とはいえ、経験の浅い保育士が園長に選ばれることはほぼありません。一般的なケースは次の通りです。
大規模な保育園などでは、学年リーダーや副主任、副園長といった地位があるところもありますが、クラス担任から段階を踏んで園長へ昇進することが多いです。
家族経営の園では園長になれない可能性もある
私立保育園においては、園長になれない可能性もあります。たとえば家族経営をしている場合などです。
【家族経営の例】
- 親子経営で、息子が園を引継ぎ園長になった
- 夫婦経営で、夫が園長・妻が副園長をしている
- 兄弟経営で、弟が園長・姉が主任保育士をしている
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家族経営の民間保育園では、肩書のある役職には家族や親族が就くケースが少なくありません。経験を積んだ保育士や主任保育士ではなく、保育士資格のない親族が園長になることも珍しくないことを覚えておきましょう。園長を目指したい人は、家族経営ではない園を選択することも重要かもしれませんね。
園長に求められるスキル
園長は、保育園の顔といっても過言ではないほど重要な役職です。そのため以下のようなスキルが必要となるでしょう。
- コミュニケーション力
- リーダーシップ力
- トラブル時の冷静な判断力
コミュニケーション力
コミュニケーションスキルは欠かせません。園長は、職員だけでなく他園や地域、行政といった外部の人との関わりも多いです。対応によっては「あの園は…」と噂になることもあります。悪い噂が流れてしまっては園の信頼度にも影響しかねません。さまざまな人に柔軟に対応できるコミュニケーション力が必要です。また職員とうまく関係が作れる園長は、職員からの信頼度も上がります。雰囲気がいい園は周りから見ても感じるもの。いい園といえそうですね。
リーダーシップ力
園長はリーダーシップを持っていることも重要です。会議などではさまざまな意見や提案がでます。保護者から要望をもらうこともありますね。こうした際に、園児にとって何が必要か、重要なことは何かなど、自分の意見を職員や保護者に伝えなければなりません。強制的に押しつけるのではなく、うまくまとめて経営を円滑にするためにリーダーシップ力がいります。
トラブル時の冷静な判断力
保育園を経営していくうえで、さまざまなトラブルに対処しなければなりません。
たとえば、保護者からクレームが来た・園児が保育中にケガをしたといったことも起こります。
- 園児が遊具から転落。肘を押さえて痛がっている
- 保育中に発熱。けいれんを起こしている
- 職員と保護者の間で話の決着がつかない
現場の保育士から報告や相談を受けた際、園児の様子を経過観察する・病院へ連れていく・救急車を呼ぶなどの最終判断を下すのは園長です。「どうしよう」「みんなならどうする?」ではなく、冷静に判断する判断力や、物事を決める決断力が必要になります。
まとめ
保育士から園長になることは可能ですが、公立か私立かによって道のりは異なります。また、どちらとも10年以上の経験年数が必要です。
純粋に保育を行うだけでなく、経営もしていかなければならないため、難しいと感じることもあるかもしれません。
しかし、やりがいも大きい園長の仕事。よりよい環境を作りたいという熱意のある人や、キャリアップしたいと考えている人は目指していきましょう。