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保育施設の種類の中に、「企業主導型保育園」と「企業内保育園(事業内保育所)」というものがあります。一見、どちらも企業内の保育園で同じもののように思えますが、実はこの2つの保育施設は似て非なる施設なのをご存知でしょうか。それでは、そんな「企業主導型保育園」と「企業内保育園」の違いを、その詳細を比較しながら解説していきましょう。

その名前から同じ保育施設のように思われがちな「企業主導型保育園」と「企業内保育園(事業内保育所)」ですが、実は全く異なる保育施設なのです。一番の大きな違いは、「企業主導型保育園」は平成28年に施策された「保育園の柔軟な設置・運営を助成するための制度」で、企業が従業員のためにつくる保育施設であるのに対し、「企業内保育園」は平成27年からスタートした「子供・子育て支援新制度」における、待機児童解消のための地域型保育事業の一つとしてつくられる保育施設であるという点です。特に「企業内保育園」の場合、企業で働く従業員の子供に加えて、地域住民の子供の受け入れも可能であることが特徴となっています。それでは、それぞれの施設の詳細を比較してご紹介しながら、もう少し詳しくその違いについてご紹介していきましょう。
会社が従業員のためにつくる保育所で認可外保育園にあたる「企業主導型保育園」の設立には、認可の必要がありません。そのため、保育者のニーズに合わせた保育サービスの提供も、可能となっています。対して地域型保育事業である「企業内保育園」では、設立する場所の市区町村の認可が必要となります。
認可外保育所である「企業主導型保育園」の場合は、特に対象年齢の制限はありません。対して「企業内保育園」の場合は、待機児童解消を目的とする地域型保育事業の制度上、対象年齢は0歳~2歳までとなっています。そのため、3歳時以降は連携園へ転園することが必須となりますので、運営者にはその連携園を確保することが求められます。
施設で働く職員に必要となる資格には、それぞれ次のようなことが定められています。
<企業主導型保育園の場合>
園に所属する職員は保育従事者に該当し、そのの半数以上が保育士資格を持った保育士であることが求められます。保健師・看護師・准看護師のみなし特例は1名まで認められており、保育士以外の保育従事者には研修の実施が必要となります。
<企業内保育園の場合>
定員20人以上の規模の保育園の場合は、職員として働くには保育士資格の保持が必須となります。店員が19名以下の規模の保育園の場合は、職員は保育従事者に該当し、その半数以上を保育士資格を持った保育士であることが求められます。この場合、保健師・看護師・准看護師のみなし特例が1名まで認められ、また保育士以外の保育従事者には研修の実施が必要となります。
認可外保育園である「企業主導型保育園」と自治体の認可が必要な「企業内保育園」では、受けられる助成金制度などに違いがあるため、導入のための費用にも違いが出ています。「企業主導型保育園」の導入には、最大で設備費・運営費の95%が助成されるのに対し、「企業内保育園」の導入では、大企業は全体の1/3、中小企業では2/3まで(どちらも上限あり)が助成となるそうです。一般的にはこうした違いから、企業主導型保育事業の導入費用の方が、抑えられるとされています。
待機児童解消を目的とする地域型保育事業である「企業内保育園」の場合では、定員の1/4は地域枠として地域住民で保育が必要としている方に向けての開放が義務付けられています。一方で「企業主導型保育園」の場合、特にこうした地域枠に関しての義務はなく、100%従業員のみの利用で設定することができます。ただし、定員の1/2までの範囲で地域枠を設定することも可能となっていますので、その範囲内で地域住民に向けて枠を開放することもできます。
「企業主導型保育園」「企業内保育園(事業内保育所)」には様々な違いがあるように、それぞれに働くうえでのメリットがあります。「企業内保育園」は市区町村の認可保育園となりますので、一定の保育サービスが保証されるというのが、働くうえでのメリットとして挙げられています。これに対し「企業主導型保育園」の場合は、「駅近で立地が良い施設が多い」「新設で職員全員オープニングメンバーとして働き始めることができる」という点がメリットとして挙げられています。もちろん、こうしたメリットばかりがあるわけではありません。就職先や転職先として検討する際には、2つの施設の違いについてしっかり認識しながら、自分の希望に沿っているかどうかしっかり調べていきましょう。
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