【おたふくかぜ】かかったことのない保育士は予防接種を!
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大人が気をつけなければならない病気のひとつに「おたふくかぜ」があります。「おたふくかぜって、子どもがかかる病気じゃないの?」と思った人もいるかもしれませんが、大人も感染することがあります。
大人がかかると重症化しやすく、場合によっては不妊症の原因になってしまうことも…。保育現場は、一般企業に比べて「はしか」や「風疹」など子どもがかかりやすい病気や、胃腸炎や手足口病などの流行り風邪をもらいやすい環境です。
子どものころに「おたふくかぜ」にかかっていない人は要注意。この記事では、おたふくかぜの危険性について紹介します。
おたふくかぜとは?
おたふくかぜの正式名称は「流行性耳下腺炎」。接触や飛沫感染によってうつるウイルス感染です。感染してから2~3週間ほどの潜伏期間があり、発症すると治るまで1~2週間かかります。
症状は?
おたふくかぜに多い症状は以下の通りです。
- 耳の下が腫れる
- 耳の下が痛い
- 食事の際、飲み込むと痛い
- 発熱
おたふくかぜの特徴は、耳の下が腫れることです。「おたふくのようになる」ことが名前の由来とされています。両耳の下が同時に腫れることが多くありますが、なかには片方のみ腫れるケースもあります。「のどからくる風邪かな」と感じる人もいるかもしれませんが、自己判断は禁物です。鏡の前に立って耳の下が腫れていないか確認してみましょう。
手足口病などにもいえますが、子どもと大人が同じ病気にかかったとき、大人の方が症状が強くでることが多いようです。子どもと関わる場面が多い保育士にとって、注意しなければならない病気といえますね。
休まなければならない?
おたふくかぜは、「全身状態が良好になるまで出席停止」と決められている病気です。「熱が下がったから休まなくていいや」ではなく、他の人にうつしてしまう可能性もあるため、腫れを感じてから約5日~1週間は休むよう、医師からすすめられています。とくに保育士は、子どもとの接触も多いです。万が一、「自分が園児にうつしてしまった!」となっては、保護者から理不尽なクレームをつけられてしまう可能性も出てきます。子どもにうつしてしまわないよう、休みましょう。
おたふくかぜの危険は合併症にある
軽症で済むことが多いおたふくかぜですが、合併症が危険視されています。
合併症の例を挙げてみましょう。
内耳炎から難聴を引き起こしてしまった場合、一生治らなくなってしまう危険性があります。
また男性がおたふくかぜになった場合、精巣炎を併発する可能性があります。精巣炎とは睾丸炎ともいわれており、睾丸が腫れて痛みを伴う病気です。炎症すると無精子症を引き起こす可能性があるのです。一方、女性は卵巣炎になるケースも。卵巣や卵管が炎症を起こすと、不妊症の原因になったり流産の危険性が上がったりしてしまいます。不妊治療の際に「おたふくかぜになったことはありますか?」と質問する病院もあります。
おたふくかぜの治療法
おたふくかぜのウイルス「ムンプスウイルス」そのものに対して効果的な治療法はないとされています。そのため服薬は症状に合わせて処方されます。
たとえば、熱がある場合は解熱剤の投与、痛みがある場合は痛み止め、脱水症状がある場合は点滴といった具合です。
予防接種の重要性
効果的な治療法がなく、合併症のリスクが怖い「おたふくかぜ」。うつらないためには、予防接種が重要です。予防接種を受けたからといって100%安全とは言い切れず、うつってしまう人もいるかもしれません。しかし症状が軽く済みます。
また、お医者さんによると「ワクチンを受けると約90%の人に免疫がつく」といわれています。難聴や無精子症になってからでは取り返しがつきません。今後の人生にも大きな影響を及ぼす可能性があります。予防接種を受けましょう。
過去におたふくにかかったかどうか覚えていない場合は?
「おたふくかぜにかかったかわからない」人も多いのではないでしょうか。おたふくかぜの予防接種は、過去におたふくかぜになった人が接種しても問題ないとされています。はっきり覚えていない人の場合も、念のため予防接種を受けておくと安心です。
まとめ
インフルエンザの予防接種を積極的に行う人は多いですが、おたふくかぜの予防接種はどうでしょうか。子どものころに接種するので覚えていない人や、「任意だからいいや」と受けずに過ごしてきた人も珍しくないのではないでしょうか。しかし、おたふくかぜは接触や飛沫感染でうつります。潜伏期間で症状がない子どもと、関わっている可能性も十分考えられます。合併症を引き起こしてしまってからでは後悔してしまうでしょう。合併症にならなかったとしても、他の人にうつさないよう仕事を休まなければなりません。ギリギリでまわしている保育園にとっては痛手になることも考えられます。おたふくかぜを未然に防ぐためにも、ワクチン接種を検討してみて下さい。